風来のシレンGB 月影村の怪物 バッテリーバックアップ用電池の交換
さいきん、ローグライクなゲームにハマりたい気持ちが高まったので、昔、中古で買ったにもかかわらずほとんどプレイしてなかった風来のシレンGBをひっぱり出してプレイすることにしました。
ただ、発売からだいぶ経っているソフトなのでバッテリーバックアップ用電池の消耗が気になるところ。これから新たにゲームをするにあたって以前プレイしたデータは消すつもりでいたので、それならと電池も交換することにしました。
ネットで「ゲームボーイ」「電池交換」などをキーワードに検索すれば、やりかたの記事は多数見つかるので、いまさら記事にする内容でもないかもしれませんが、まあ1例ということで書いときます。
交換方法の選択
カートリッジケースを開けて中を見るとボタン電池に板状の金属端子が接合されていて、その端子が基板に直付けされています。
実はゲームボーイソフトのバッテリーバックアップ用電池の交換は今回が初めてではありません。以前にエックスとカードヒーローというゲームで行っています。そのときは金属端子とボタン電池の接合をむりくり剥がして、残った端子と新しい電池をテープで固定する方法でした。これでももちろんokですが、あまりスマートな方法ではなくテープ粘着の持続力を気にする等のモヤモヤ感が残ります。
最近(?)ではAmazonで「タブ付きボタン電池」などで検索すると、もうこれ専用な商品が出てきます。
ハンダを扱える環境があるのなら、多少高くてもタブ付きボタン電池を購入してしまって、古い電池は端子もろとも外し、そこにタブ付きボタン電池を基板にハンダ付けするのがきれいで良いと思います。 そして今回はこちらでいきます。
準備
作業に必要と思われる道具を用意します。
- ターゲットのゲームボーイソフト
- タブ付きのボタン電池(CR1616)
- カートリッジを開けるための特殊ネジ用ドライバー(DTC-20)
- ハンダとハンダごてと金属ワイヤーのこて先クリーナー
- 基板にハンダ付けされたハンダを取り除くためのはんだ吸取器とはんだ吸取線
- 取り付けの際に見やすくするための拡大鏡(100円ショップ)
- 導通、電圧チェック用のテスター
ちょっと大げさな気もしますが、以前、電子工作にハマりかけた際に道具をいろいろ買ったこともあってこんな感じになっています。
電池取り外し
ドライバーでケースを閉じているネジを外して、上下2つのケースを少しスライドさせながら開きます。 開けたら、電池から出てる端子と基板がハンダ付けされている箇所のハンダを取り除きます。 温めたハンダごてをハンダに押し当てて溶けた状態になったらはんだ吸取器で大まかに取り除いて、ハンダが少しになったらはんだ吸取線の方で取り除きます。電池が外れます。
外したあとに思いましたが、はんだ吸取器で一所懸命にハンダを取り除く作業などせずに、ハンダが溶けてる状態のときに電池をピンセットなどで持ち上げれば簡単に外れたと思います。
電池の取り付け
手持ちの道具をフル活用して快適にハンダ付け作業をする環境にしてみました。取り付け前のボタン電池はヒートクリップで基板に挟んで固定しています。
ところが、この状態でハンダ付け作業をしようと思ったら、意外とやりづらくてすぐにやめました。結局は基板を直接工作マット上に置いて作業しました。その方が楽でした。
基板と端子の両方にハンダがのるようにハンダ付けをしてやります。
ハンダがきれいにのらずに見た目めちゃくちゃ汚いですが、指で電池を摘んで取れないぐらいにはなったのでこれでokとします。ケース被せれば見えないし、まあいいでしょう*1
基板上の2端子間(電池に接合された端子ではない)にテスターをあてて3.3Vになっていることを確認後、ケースに戻します。
バッテリーバックアップ確認
起動すると当然初期状態になっています。シレンの場合、フェイの問題を1つ解いて、電源を切り、また起動したときに解いた状態(チェックボックスにチェック印)であればうまくいっています。
これで完了です。
おまけ:電池残量の確認
ボタン電池の残量の調べ方をネットで検索したら発光ダイオードを光らせて光量で判断するといいらしい。ちょうど高輝度の発光ダイオードを持っていたので外した古い電池を光らせてみましたが、新しい電池に比べるとやはりそれなりに弱くなってました。全然ないってほどではありませんでしたがまあ交換するに値するレベルではあったかなと。